多様性を活かして仕事をするために気をつけはじめたこと
大人気もなく 3 歳の娘と衝突することがあるかめです。
3 歳といえど、もう立派な意志を持った 1 人のヒトですからね。
経験や知識の差などで意見は割れますが、娘は娘なりの理論で考えているので、まずはそこを知った上でこちらの世界のことも伝えていかないとなぁ…と反省しつつも、まだまだ習慣にはできていない今日この頃です。
そんな私なので、自分と違う考えを認める、いわゆる「多様性を認める」ってやつがめちゃくちゃ苦手です。
「こうすればいいのに」って思うことがあると、ついつい盲目的になって、他の意見が耳に入らない、もしくは入っても悪いところばかり探してしまうようなことをしたこともあります。
そんな私ですが、最近、社内で新規事業創出を目指したピッチ大会というものの運営をお手伝いしており、その中で「自分にはない視点の意見を取り入れること」の大切さを再認識しました。
ピッチ大会については、また別のブログでご紹介しますが、今回は、多様性を認めるのが苦手な私がはじめたことをご紹介します。
素人が手探りでやっていて、まだこれで効果が出ているかなども見えていないので、適切な手法かはわかりませんが、もし、同じように「多様性を認めること」に苦手意識を持っている方の参考になれば幸いです。また、これを読んだ方の中に識者の方がいらっしゃいましたら、こういうこともするといいよなどの情報をお寄せいただければ幸いです。
衝突は世界を広げるチャンスと心に刻み込む
ここでの「衝突」は、「異なる意見を持っている」くらいのゆるいものも含みます。
意見が対立したときは、自分にとって視野を広げるチャンスなんだと気づきました。
当たり前のことですが、みんなそれぞれが、それぞれの理由で意見を持っているのです。その意見の背景には、その人の持っている知識、これまでの経験、現在の環境など、さまざまな要素があります。
例えば、以下の 2 枚の写真をご覧ください。
これは、我が家の玄関にある、私のカエルコレクションの一部です。
我が家の玄関には、お客様をお迎えする愛らしいカエルちゃんたちがたくさんいます。
以前から、娘は、私のカエルコレクションが気になっており、度々、持って歩いたり、違うところに飾ったりしていました。
あるとき、気づくとカエルたちが全て後ろ向きになっており、娘に理由を尋ねたところ、「カエルさんたちに、後ろにある綺麗な絵を見せてあげたかったの」との回答でした。
私の世界では、カエルたちはお客様をお迎えするために玄関にいる。そこにカエルたちの気持ちなどは考慮されていない。
娘の世界では、カエルたちにも気持ちがあって、いろんなものをみて、いろんなことを考えている。
同じものを見ているはずなのに、違う世界が見えるんですね。
これと同じようなこと、仕事の場面でもたくさんあると感じています。
みんな、誰かを好んで困らせようとしているのではなく、それぞれがそれぞれの理由で、良いと思ってやった結果、世界の違いが意見の相違になるのかなと。
正直ベースで言えば、時と場合によっては、イラッとすることもあるし、どうしてこっちの世界のことが伝わらないんだろう、こうした方がいいに決まってる!と思うこともありますが、ここで踏ん張って違う見方を取り入れられたら、私の世界はもっと広く面白くなるぞ…と半分自己暗示のようなことをしながら、意見の対立と向き合うようにしてみました。
時間は有限、時には取捨選択も
理想は、 1 つ 1 つのコミュニケーションを丁寧に、異なる意見については、じっくりとその考えの過程などを聞いて、相互理解を深めることだと思うのですが、仕事の納期や自身の気力・体力にも限りはあるので、無理のない範囲でじっくりと対話するようにしています。
じっくり対話を選択しなかった場合は、自身が決定権を持っていることなら「いただいた意見も考慮した上で xx で行きます」と決定して進めます。
相手が決定権を持っていることであれば、「私の意見はこれで、これこれこういう考慮事項などがあります」と決定に必要と思われる事項を伝えた上で、相手に決定を委ねます。この時、自身の意見が採用されなくても、それは自身の考えに足りないところがあったか、自身が決定に必要な材料(自分の意見が適切と相手に思わせる材料)を提供できなかったものとして、今後の自分の課題として考えます。
じっくり対話をするかは、以下について検討した上で決めたいと考えていますが、 2 個目の方がまだまだ難しいです。
ついつい、自分の都合で話を進めてしまうことがあるので、常に相手にとってのメリットも考えられるような習慣をつけていきたいです。
- この先も末長く一緒にいたい、何らかの繋がりを持っていたいと思う相手か(娘など)
- ここでじっくりと対話することで、自身と相手双方にメリットはあるか
相手の背景に想いを馳せる
あくまで推測でしかないのですが、相手の方がどういう過程で今の意見になったのか考えるようにしています。
その上で、もしかして、これこれこういう理由でこの意見なんですか?こういう状況ですか?と聞いてみると、あぁ、なるほどなと受け入れられることも増えてきました。
やってて感じるのは、相手に想いを馳せる時に「自分の世界の常識は全て箱にしまっておく」というのは大切かもしれません。
想いを馳せる時は、感情はフラットで、出来事や状況などに目を向ける、そこに絶対に自分の意見、考えは混ぜない、もし、相手のことを考えていて、ツッコミなどが出てくるなら、それはちょっと封印しておかないと見えるものも見えなくなってしまう気がしています。
自分の感覚と近い人、遠い人を知る
あくまで私の主観ですが、周囲の方を自分と似ている世界の住人なのか、遠くの世界の住人なのかを分類していて、この人だったらこういう意見を持つんじゃないかなという予想を立てています。
この予想を活かして、例えば 360 度評価の時には、自分に好意的なコメントや賞賛を多くくれそうな方より、遠くの世界にいそうな人、またはどこの世界の住人かわからない人に評価をお願いし、自分にはない考えの獲得を目指しています。
※クラスメソッドの 360 度評価は、以下のブログでも紹介されていますが、誰に評価してもらいたいかを選べます。
自分の意見に自信がなくなった時などは、近い世界の人と話すなどで自信を回復させてから、本当に自分が正しいのか、違う見方がないのかを考えるようにしてみました。
近い世界の人といると、とても楽なのですが、一方で、まだ見ぬ世界にも、素敵なことがたくさん眠っていて、それをもっと早く知りたかった…なんて感じることもある気がしていて、そんな機会を逃さないためにも、いいことばかりじゃないけど、いろんな世界をみてみたいなと探検中です。
最近、世界を広げはじめて課題に感じていることは、お互いの状況がわかった上で、どう意見をまとめていくかです。
今はまだ「相手を知ること」をはじめたばかりなので、もう少し何か見えてきたら、またブログを書きます。